クリエイターなら誰もが「アイデアノート」は描いているものではないでしょうか?
創作作品をつくるにあたってアイデアノートは必須アイテム!
僕は中学生だった頃、受験勉強そっちのけでアイデアノートを描いていました。
勉強よりもはるかに、こっちの方が楽しいので時間を忘れて熱中して描いていたことを覚えています。
数学や英語や古典など役に立つかわからないを勉強するよりも、自分の好きなことや空想や妄想したことをノートに描いていた時間は、とてもリラックスできた夢の時間でした。
この記事では、僕が今まで描いてきたアイデアノートの描き方について紹介していきます。
なぜアイデアノートが必要なのか?
さて問題です。アイデアノートとは何のためにあるのでしょうか?
「アイデアを描き溜めるためのノートです!」と答える人がほとんどでしょう。
では、創作にアイデアノートを描く必要があるのでしょうか?
「作りたい創作作品のイメージを膨らませるため」と考える人も多いと思います。
でも実は、それ以外にも書く目的があるのです。
アイデアノートを描く目的はズバリ!
- 作りたいものをハッキリさせるため
- 頭の中をスッキリさせるため
それぞれ解説していきますね!
【目的1】作りたいものをハッキリさせる
頭の中で映像や構想を思い浮かべていても、ぼんやりしていて統一感がないものになっています。
何を描きたいか分かっていないと、せっかく絵の練習をしてもあまり効果的とは言えません。
実際に描いてみることで、ぼんやりしたものが形になり自分が作りたい見えてくるのです。
作りたいもの完成図が見えてくるので、創作作品に合わせた練習方法が見つかります。
【目的2】頭の中をスッキリさせる
頭の中にとどめていても、それを何かに描き出して形にしなければ、やがて忘れてしまいます。
アイデアは浮かんだんだけど、それが何だったのか思い出せずにアイデアを失ったままにしておくと、ただモヤっとした記憶だけが残ってしまいます。
そんなモヤっとした違和感を残したままではアニメの制作に全力を注ぐことはできません。
なので、忘れる前にノートにアイデアを記録し、頭の中にゴミを残さないようにしましょう!
最近では「グラフィックレコード」と呼ばれている、自分の思考を絵や図で表して整理していくテクニックがあります。
自分のアイデアを可視化することで、頭の中が整理されていくので、描き終えたときにはすっきりした気分になれますので、ぜひやってみてください!
上の本は、グラフィックレコードの描き方について詳しく解説されているので時間に余裕があったら一度読んでみてくださいね!
アイデアノートを描くときのコツ
「では、さっそく描いてみましょう!」と言いたいところですが、少し足を止めてください。
僕が考えたアイデアノートを書くためのコツをご紹介します。
【コツ1】丁寧に描く必要はありません
気楽に描きましょう!
誰かに見せるものではないので、少しバランスがおかしいとか気にしなくて大丈夫!
汚い字でもOK
逆に丁寧に書こうとしてしまうと、いいアイデアは浮かんできません。
丁寧に書くことだけに意識がいってしまい、肝心のアイデア出しには集中できないことになってしまいます。
また丁寧に描いていては時間がかかってしまいます。
脳内にある「目に見えないもの」「形がないもの」「ぼんやりしているもの」を形があるものにするのですから、それだけパワーが必要になります。ですので、脳に負荷をかけることは防ぎたいのです。
できるだけ気楽に描いて、少しでも多くアイデアを出しましょう!
ルールはなし、定型にも囚われなくていいです。
ノートを見開きで使っても構いません!
【コツ2】思いつくものを描けるだけ描こう!
思いつくものを片っ端から書いていきましょう!
これには理由があります。
とにかく思いつくこと気になることを可能な限り書き込んで、頭の中をスッキリさせるのが目的だからです。
後から「あれどうだったかなー」「あれなんだったけ」と思い出している時間があると思います。
実にもったいないです。
気になることをノートに書いてしまえば、あとから思い返すことを防ぐことができます。
少しでも引っかかることがあれば、それだけアイデアは生まれてきません。
紙に書くことで、脳の使用容量を少しでも減らし思考をフル回転させる。
そのために、このノートはあるのです。
じゃあ、気になるものであれば、「作りたいものと関係ないものも描いてよいか?」と疑問に思う方もいると思います。
いいのです!
むしろ関係ないものからアイデアが生まれることもあります。
自分が興味があるものなら何でも書きましょう。
興味があることだから、あとから使うかもしれないのです。
興味があることだから、目につくし、耳にも入ってくるのです。
使う使わないに関わらず書きましょう!
例えば
- 耳に入った言葉、たまたま辞書で見つけた熟語
- テレビの動物番組に出てきた「珍しい動物の名前」
- ニュースでやっていた「変わった自然現象の名称」
- 新聞で見た「珍しい苗字」
など、気になることはノートの隅にでも描いておきましょう!
塗れ雑巾から絞っても水が一滴もでないくらいまで描ければ上出来です。
「アイデアが思い浮かぶ」ことは「情報を多く知っている」ことと「組み合わせる力」があることです。
つまり、情報を多く持っていれば、あとはその情報を掛けあわせればいいのですから、たくさんの知識を持っていたことに越したことはありません。
ネット上でも情報をまとめているサイトがたくさんあります。
あなたが今まで見たことがないような情報を調べるのに最適なサイトを集めました。
イラストがメインですが、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
【コツ3】連載形式で描く
アイデアノートを連載形式で描いていきモチベーションをアップさせる方法があります。
連載といっても人に見せるものではなく、自分に向けての連載になります。
つまり書くのも読むのも自分自身ということですね。
ノート連載形式にすることで描いた本人が続きが気になるので、またその続きを描きたくなるというトリガーが発動します。
ノートが埋まっていく感じが、進んでいると自分自身に暗示をかけ、創作を継続させていく魔法のテクニックと言えるでしょう。
ここでポイントがあって、開き終わったら最後にノート片隅に日付を記しておきましょう!
日付を書いておくことで何がいいのかっていうと、後で見返したときに「この頃こんなこと考えていたんだなー」って自分の辿ってきた道が分かります。
見返すことで、自分の成長を見ることができるのです。
上の本は、アイデアノートを連載するってどう描けばいいかわからないときに、あなたの助けになる本です。
自分だけのアイデアノートを作りたい人向けの、手元に置きたい1冊です。
【コツ4】資料に頼るものあり
資料とか参考にしてもいいです。
むしろ資料なしに描くことは困難です。
当たり前ですけどねw
ネットで画像検索をするなり、好きなイラストレーターさんのサイトを見たり、アニメの資料集やゲームのアートブックなどを見て、自分に取り入れてみてください。
「他の人はどんな風に描いているのか?」がわかるので、自分1人で考えないで、ぜひ参考になるものは使ってみてください。
アイデアノートは自分自身の軌跡を描くものである
アイデアノートは「創作の命」って言っても過言ではありません!
気楽に書くことで次から次へとアイデアが生まれきます。
できる限り思いつくことを描きましょう。興味のあることなら、関係ないことでもOKです。
究極のことを言うと、アイデアノートは自分がこれまで歩んできた人生を振り返るための回顧録です。
アイデアノートは後で見返してみるもの面白いので、ぜひ描き溜めてみてください!
おすすめの本3冊!
創作といえば世界設定を描くことが多くなりますよね!
そこで「世界観の作り方」について詳しく解説している本がこちらです。
世界観の作り方 アイデア出しからデザインまで わかりやすいコンセプトアート入門
どうしても世界観の作り方、描き方がわからないってことってありませんか?
そんなときに、1から10まで教えてくれている本がコレです!
図解 西洋魔術大全
魔術や悪魔などファンタジー要素を詳しく解説している本です。
西洋文化について作品を作りたい人向けの1冊です!
魔法世界の元ネタ図鑑
ゲームに登場するモンスターや人物などの元ネタが書かれている本。
ファンタジー系の創作をしたいと思っている方におすすめ!
ぜひ、参考にしてあなたの創作活動に役立ててください!